ガマンは禁物!キケンな親知らずの痛み(智歯周囲炎)
- 院長ブログ
こんにちは。院長の清水です。
突然ですが、11月8日が何の日かご存知ですか?
正解は「いい(11)歯(8)の日」。
「80歳になっても自分の歯を20本以上残そう」
という、8020運動の一環として
定められた記念日です。
永久歯が生えている大人はもちろん、
これから生え変わるお子さまも、
将来のために、今生えている歯を
大切にしていただきたいと思います。
さて、そんな大人の歯、いわゆる永久歯の数は
親知らず4本を含めて32本あります。
親知らずというのは、
正常に生えている分には問題ありませんが、
横に生えていたり、ケアがしづらかったりと
問題を抱えることもしばしば。
痛みを覚えると
真っ先にむし歯を疑うかもしれませんが、
必ずしもそうとは限りません。
今回はそんな親知らずによって引き起こされる
「智歯周囲炎(ちししゅういえん)」について
お話しさせていただきます。
■横向きの親知らずは要注意!
「智歯周囲炎(ちししゅういえん)」とは
親知らずの周囲が炎症を起こし、
腫れや痛みを生ずるもので、
「歯がうずく…」
と表現される方もいらっしゃいます。
この症状が出やすいのが、
親知らずの中でも
「半埋伏智歯(はんまいふくちし)」
※「不完全埋伏智歯」ともいいます
と呼ばれるもので、
図のように、半分だけ頭が出ている親知らずです。
このように親知らずが頭だけ出ていると、
手前の歯との間に隙間ができ、
汚れが溜まりやすくなるため、
そこに細菌が増え炎症を引き起こすのです。
■智歯周囲炎の放置はキケン
智歯周囲炎を放置し悪化させてしまうと、
歯ぐきが腫れるだけではなく、
歯ぐきから膿が出たり、
顔が腫れたりすることも。
さらには、
発熱や倦怠感、痛みによって
水を飲むことすら困難になる場合もあります。
「歯の痛みでそんなことに?」
と思われるかもしれませんが、悪影響は
他の健康な歯や、あごの骨などにも及び、
症状の悪化や患部の状態によっては
入院が必要なほど重症化することもある、
恐ろしい症状なのです。
■ガマンは禁物!智歯周囲炎の対処法
智歯周囲炎は、疲れや寝不足、風邪などで
抵抗力が落ちた時に症状が出やすい
という特徴もあります。
日頃から栄養を十分にとり、
疲れを溜めすぎないように気をつけましょう。
もし、炎症が起きてしまっても、
抗菌薬やうがい薬で一時的に
炎症を抑えることは可能です。
ただし、
智歯周囲炎は繰り返しやすいので、
患者さまの状態によっては
抜歯をおすすめすることがあります。
親知らずの生え方やトラブルの状況により
抜かなくて良いケースもありますので、
症状がある方はお早めにご相談ください。
清水歯科医院
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